Band Protocolとは?(BAND)
初心者ガイド
Band Protocolは、ブロックチェーン上で動作するDAppに実世界のデータを提供するユーザーのネットワークにインセンティブを提供するよう設計されたソフトウェアです。
たとえば、DApp開発者が、金の先物価格の賭けへのユーザーの参加を可能にしたい場合、未来の希望日における価格を算定できなければなりません。
スマートコントラクトが正しく履行されることを保証するために、Band Protocolが、バリデータという特別なユーザー集団にインセンティブを提供して外部データを供給し検証するソフトウェアによって、そのようなサービスを提供します。
このような点で、Band Protocolはしばしば「分散型オラクル」システムと形容されます。これは、Bandのように、検証可能なデータを供給するユーザーにインセンティブを提供するChainlinkなどのブロックチェーンのことを表現する言い方です。
元来イーサリアムブロックチェーン上で動作していたBand Protocolは、最終的には、Cosmos上に構築されるものを含む複数のブロックチェーン間でデータを中継するCosmosテクノロジーを使用して、独自のブロックチェーンを構築しました。
Band Protocolの開発者とは?
Band Protocolは、タイを本拠とする同名のスタートアップによって開発されました。創始者は3名です。CEOのソラビス・スリナワクーン、CTOのソラビット・スリナワクーン、CPOのポール・ナッタパツィリです。
2019年、Band Protocolは、伝説的投資家Sequoia Capitalのインド支社を含むベンチャーキャピタル企業から、300万ドルを調達しました。その年の後半には、イニシャルエクスチェンジオファリング(IEO)でさらに585万ドルを調達しています。
このプロトコルの所期供給量は、1億BANDトークンで、そのうち12.37%がトークン販売において売却されました。また、Bandは非公開トークン販売も実施し、200万ドルを調達しました。
BANDトークン供給量の合計27%以上が所期投資家に販売済みです。BANDトークンの25%は、Band Protocolエコシステムのために留保され、22%は開発チームと開発を監督する財団のために取りのけられています。
Band Protocolの仕組みは?
Band Protocolは、レガシーインターネットデータソースとブロックチェーンの間の架け橋の役割を果たします。
このソフトウェアは、DAppからのデータ要求を処理し、インターネットの他の部分からのデータフィードを使用して情報を中継します。そのために独自のブロックチェーンを使用します。これにより、すべての取引を公開で確認し検証することができます。
Bandチームは、ユーザーが供給するデータが侵害されず、正確で、そうでなくても破損していないということを保証するために有用であると主張しています。
バリデータ
バリデータは、Band Protocol上の取引が正確であるかの確認と、Band Protocolブロックチェーンに新しい取引の追加の責任を負います。
Band Protocolのバリデータは、規定数量のBANDトークンをコントロールしていなければなりません。これは、自身で購入したものでも、別のユーザーから委任されたものでもかまいません。
ほとんどのBANDトークンを持つトップ100人の候補者が、バリデータになるためにネットワークにより選定されています。バリデータは、確実にオフラインにならないことや、ネットワークイベントに対応すること、さらに取引を正確に確認することといった、具体的なルールを遵守しなければなりません。
遵守しない場合、バリデータの保有するBANDトークンの一部をネットワークが没収することがあります。
なぜBANDに価値があるのですか?
Band ProtocolがBAND暗号資産にインフレ予定を適用すること、つまり時間とともに各BANDトークンの価値が下落するということに注意が必要です。
これは、ユーザーがバリデータにコインを預け入れるように促すためです。ユーザーがバリデータにコインを預け入れると、インフレ率を相殺するためのトークンを獲得します。
Bandのインフレ率は、7%から20%の範囲内で、バリデータに預け入れられているBANDの総量に応じて上下します。バリデータへの預け入れ量の目標はBANDトークン総量の3分の2、すなわち66%です。
バリデータにコインを預け入れることをステーキングともいいます。BANDをステークスルユーザーは、新たにミントされたトークンをプロトコルから受け取るのに加えて、サービスを使用するアプリケーションからの手数料も受け取ります。
さらに、資金をステークしているBAND保有者は、エコシステムファンドから初期ユーザーへのリワードとしてボーナストークンを受け取ることもできます。このファンドは初年度に316万トークンのボーナスを提供し、4年目には31万5,000トークンまで減少しました。
この仕組みは、Band Protocolが、システム維持へのBAND保有者の参加に対してリワードを提供し、ユーザーに対して正確な外部データを提供することを保証するということを意味します。
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BANDを使用すべき理由
DAppが引き続き急激に普及し、別のブロックチェーンが検証するデータが必要とされると信じる方なら、BANDに興味をお持ちかもしれません。
このシステムの設計への参加を希望する方なら、BANDの保有によりシステムのルールに影響を及ぼす提案への投票権が得られるため、BANDの使用をご希望かもしれません。
システムへの需要が大きくなっているため、BANDのステーキングから保有トークンで稼げる金額にその種の提案が影響する可能性があります。
ただし、Band Protocolはブロックチェーン上で動作する分散型オラクルシステムとして唯一のものではありません。Chainlinkなどの競争相手もまた人気があり、BANDの価格に圧力を加える可能性があります。
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