Cardanoとは?(ADA)
Cardano初心者ガイド
多くの競合するプルーフ・オブ・ステークブロックチェーンの1つであるCardanoによって、ADA暗号資産の所有者はそのネットワークの運用を支援し、ソフトウェアルールの変更に投票できます。
同様に、開発者はCardanoブロックチェーンで、カスタムプログラミングロジック(スマートコントラクト)の実行、プログラム(分散型アプリケーション)の構築など、馴染みのある機能を使用できます。
ただし、Cardanoは他のプロジェクトと異なり、研究に基づいた設計アプローチを重視しています。Cardanoが考える学術的精密さの実現を目指すことで、そのテクノロジーの採用が促進されるでしょう。
そのため、Cardanoは画期的な新機能を約束するものではないかもしれませんが、ユーザーや開発者は、科学的研究と正式な検証(コードが数学的に検証されるプロセス)に基づいてるADAが最適化される可能性を期待できます。
例えば、Cardanoで使用されるコンセンサスアルゴリズのOuroborosは、正式なレビュープロセスによって「証明可能な安全性を持つ」と見なされています。さらに、Cardanoのコードは、銀行業界や防衛部門で一般的に使用される、公式に規定されたHaskellプログラミング言語で記述されています。
2020年現在、Cardanoを構築した企業であるIOHKは、その技術の概要をまとめた90を超える学術論文を発表し、世界の大学とのパートナーシップの構築を進行しています。
Cardanoチームは現在、この調査を公式ウェブサイトで公開して、それほど技術に詳しくないユーザーに対しても、ブログ投稿やビデオを通じてロードマップの最新のステータスを伝えています。
Cardanoの創始者とは?
Cardanoは2017年に技術者Charles HoskinsonとJeremy Woodによって作成されました。
この2人の共同創設者のうち、著名なHoskinsonは、イーサリアム(ETH)の共同創設者であり、このプロジェクトのために計画された営利団体のCEOを短期間務めました。
現在、Cardanoは3つの別個に独立した組織によって管理されています。
次の3つの組織があります:
- Cardano Foundation - スイスを拠点とするこの非営利団体は、Cardanoブロックチェーンの開発を監督しています。
- IOHK – HoskinsonとWoodが共同創設したIOHKは、Cardanoを開発し、Cardanoがそのネットワークの運用に使用するプルーフ・オブ・ステークアルゴリズムであるOuroborosを設計しました。
- Emurgo – 企業や大規模な組織での、Cardanoのテクノロジーの採用を支援および促進する会社。
ローンチ時点で約310億のADAが作成され、そのうち約260億が、販売の管理を委託された日本を拠点とする会社により、投資家に販売されました。参加者は、後でソフトウェアのリリース時にADAに交換できるバウチャーを購入することができました。
残りの50億のADAは、IOHK、Emurgo、Cardano Foundationに分配されました。
Cardanoの仕組みは
Cardanoの主なユースケースは、そのネイティブ暗号資産(ADA)でのトランザクションを許可し、開発者がITを活用したセキュアかつスケーラブルなアプリケーションを構築できるようにすることです。
Cardanoブロックチェーン
Cardanoブロックチェーン自体は次の2つのレイヤーに分割されています:
- Cardano Settlement Layer(CSL) – CSLはADAをアカウント間で転送し、トランザクションを記録するために使用されます。
- Cardano Computation Layer(CCL) – CCLには、開発者が資金を自動的に移動するために活用できるスマートコントラクトロジックが含まれています。
さらに、Cardanoソフトウェアを実行するコンピュータは、3つのノードの1つとして参加できます。
- mCoreノード – ADAトークンをステーキングし、ブロックチェーンガバナンスに参加します
- リレーノード – mCoreノードとパブリックインターネット間でデータを送信します。
- エッジノード – 暗号資産トランザクションを作成します。
2017年以降、Cardanoは、ADA暗号資産の転送を初めて実現したByron、ソフトウェア変更向けの開発への資金提供を可能にする新たなモデルを導入したVoltaireなど、5つの主要プラットフォームのアップグレードを実施しました。
Ouroborosとは?
Ouroborosは、Cardanoソフトウェアを実行しているコンピュータがネットワークのセキュリティを確保し、トランザクションを検証して、新たにミントされたADAを獲得するために使用する、プルーフ・オブ・ステーク(POS)コンセンサスアルゴリズムです。
Ouroborosは時間をエポックとスロットに分割します。エポックは包括的なタイムフレーム、スロットはエポック内の20秒間隔の時間です。
各スロット内で、スロットリーダーがランダムに選択され、ブロックチェーンに追加されるブロックを選択します。スロットリーダーになれるのはmCoreノードのみです。
Ouroborosは、ブロックチェーンに追加される2種類のブロックを有効にします。
- ジェネシスブロック:エポックに関連付けられたすべてのスロットリーダーのリストを取り込み、一連のメインブロックを含みます
- メインブロック:すべてのトランザクション情報、ソフトウェア更新の提案、およびこれらの更新の投票リストを含みます。
エポックが終了すると、前のスロットリーダーは次のエポックのスロットリーダーを選出します。
投票は、各スロットリーダーが「コイントス」を実行するメカニズムによって行われます。Cardanoチームによると、これによって新しいスロットリーダーが選択される際のランダム性が高まります。
なぜADAに価値があるのか?
Cardanoユーザーは、トランザクションを円滑化し、ガバナンスに参加するためにADAを購入する必要があります。
トークンを所有しているかどうかによって、スロットリーダーになり新しいブロックを追加する者、ブロック単位でトランザクションに支払われる手数料を獲得する者が決まります。
ADAトークンは、インフレ率などのソフトウェアポリシーへの投票や、参加者にADAを保有し、その将来価値を保証するインセンティブを付与するためにも使用されます。
Shelleyプラットフォームアップグレードリリースによって、Cardanoはステーキング委任を実現しました。これにより、ADA所有者は他のユーザーに投票を割り当て、そのライブブロックチェーン上でADAリワードを獲得できます。
ADAの最大供給量は、450億トークンに制限されています。2020年初頭の段階で310億のADAが流通しており、今後さらに140億がミンティングによって発行される予定です。
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Cardanoを使用する理由
Cardanoプロジェクトは、科学的原則とピアレビュー済み学術研究への強いコミットメントに基づいているため、ユーザーは魅力を感じるかもしれません。
Cardanoブロックチェーンは、分散型アプリケーションのローンチを検討している開発者にとっても興味深いかもしれません。これまでに、さまざまなプロジェクトがこのプラットフォーム上に構築されています。
例えば、エンタープライズ向けトレーサビリティソリューションや職場のインセンティブ向上のためのプラットフォームなどが挙げられます。
分散型アプリケーションを実現するために構築されたステーキングプロトコルやブロックチェーンが市場に将来的に好感されると考える投資家にとっては、ADAを自分のポートフォリオに加えることを検討するのも1つの選択肢でしょう。
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それでは次のステップに進み、ADAを購入してみましょう。