Chainlinkとは?(LINK)
初心者ガイド
Chainlinkは、コンピュータのグローバルネットワークを促進して、ブロックチェーンの最上層で実行されるスマートコントラクトに信頼性の高い実環境のデータを提供することを目的とした暗号資産です。
わかりやすく言えば、スマートコントラクトとはプログラム化された契約で、特定の条件が満たされた場合に実行されるようになっています。これまで、まったく新しい暗号金融商品から新たな金融暗号資産の開発まで、あらゆるケースでスマートコントラクトが使用されています。
しかし、多くのスマートコントラクトには、条件を適切に実行するには何らかの外部データソースに依存する必要があるという問題が常に存在しています。
例えば、債券や保険契約の複製を求めるスマートコントラクトでは、市場価格やIoT(モノのインターネット)データに関するAPIレポート機能へのアクセスが必要な場合があります。
Chainlinkは、この問題に対し、ブロックチェーンのスマートコントラクトと外部データソースの架け橋として機能するデータプロバイダ(「オラクル」と呼ばれる)にインセンティブを与えて対処する目的で作成されました。
Chainlinkネットワーク内のすべてのオラクルに対して、レピュテーションスコアがそれぞれ割り当てられ、正確なデータ提供が奨励されています。さらに、ノードがソフトウェアのルールに従い、有用なデータを提供すると、Chainlinkの暗号資産「LINK」でリワードを獲得できます。
2017年に、競争の激しいプロジェクト分野に登場し、市場活動が急増する中、Chainlinkチームはこれまでのところ、イーサリアム(ETH)以外にも活動を広げながら、ビジョンを実現することができています。
2020年現在、Chainlinkはブロックチェーンベースのスマートコントラクトネットワークをすべてサポートすることを目指しています。
Chainlinkの現在の開発状況を常に把握したいユーザーは、公式プロジェクトトラッカーで最新情報をご確認ください。
Chainlinkの創始者とは?
Chainlinkネットワークは、2017年6月に営利企業のSmartContractにより立ち上げられ、同月に最初のバージョンが発表されました。
2017年9月、同社の共同創設者であるSteve EllisとSergey Nazarovは、同社のアドバイザーであるAri Juelsとともに、Chainlinkのホワイトペーパーを公開しました。
次いで、Chainlinkチームはイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を開始し、LINK暗号資産10億ユニットの供給のうち35%を売却して3,200万ドル相当を調達しました。
残りのトークンについては、30%がChainlinkブロックチェーンの開発目的でSmartContractに分配され、35%がノードオペレータへのインセンティブとして分配されました。
Chainlinkの仕組み
ユーザーと外部データソース間の通信を円滑にするために、Chainlinkでは実行プロセスが3つのステップで明確に区分されます。
- オラクルの選択 – まず、Chainlinkユーザーは、必要なデータ要件セットを指定するサービスレベルアグリーメント(SLA)を起草します。ソフトウェアはSLAを使用して、データ提供が可能なオラクルとユーザーをマッチングします。パラメータが設定されると、ユーザーはSLAを送信し、LINK暗号資産をオーダーマッチングコントラクトに入金し、オラクルから入札を受けます。
- データレポート – オラクルが外部ソースと接続し、SLAで要求される実環境のデータを取得します。その後、データはオラクルで処理され、Chainlinkブロックチェーンで実行されているコントラクトに送り返されます。
- 結果の集約 – 最後のステップとして、オラクルが収集したデータ結果が集約され、アグリゲーションコントラクトに戻されます。アグリゲーションコントラクトでは、応答を取得し、それぞれの有効性を評価して、受け取ったすべてのデータの合計を使用して重み付けされたスコアをユーザーに返します。
アーキテクチャ
Chainlinkブロックチェーンは、3種類のスマートコントラクトによって機能します。
- コントラクトの集約 – オラクルからデータを収集し、最も正確な結果と、それを必要とするスマートコントラクトをマッチングします。
- オーダーマッチングコントラクト – スマートコントラクトのサービスレベルアグリーメント(SLA)とオラクルの最高入札をマッチングします。
- レピュテーションコントラクト – トラックレコードをチェックしてオラクルの妥当性を検証します。これには、完了したリクエストの総数、平均応答時間、オラクルがステーキングしたLINK暗号資産の量などの要素が含まれます。
ただし、Chainlinkは、ブロックチェーン上で動作しない、コントラクトで要求される現実世界のデータを収集する役割を独立的に担うオラクルともやりとりをします。
ノードを構成するのは、次の2つのコンポーネントです。
- Chainlinkコア – Chainlinkコアは、新たに申請されたSLAを読み取り、Chainlinkアダプタへの割り当てをルーティングする役割を担っています。
- Chainlinkアダプタ – ノードと外部データ間の架け橋として機能します。アダプタでは、データの読み取りや処理、ブロックチェーンへの書き込みができます。
なぜLINKに価値があるのか?
LINK暗号資産の価値は、Chainlinkネットワークに依存するスマートコントラクトを確実に実行できることにあります。
特に、LINKはネットワーク自体に組み込まれており、主要なネットワーク運用で使用できる唯一の通貨です。例えば、データを取得するノードオペレータの支払いにはLINKが使用されます。
この方法においては、Chainlinkユーザー間のやり取りを調整するうえでも必要な役割を果たします。
LINKは、スマートコントラクトのクリエイターに必要なデポジットとして使用することも、オラクルの支払いで使用することもできます。これに関する手数料は、サービスが承諾されなかった場合、またはタスクが完了した時点で返金されます。オラクルがコントラクトを最後まで遂行できなかった場合、スマートコントラクトのクリエイターは手数料を維持します。
最後に、オラクルが保持するLINKの量は、レピュテーションの判断要素の1つとなります。
他の多くの暗号資産と同様、LINKトークンの供給も制限されているため、ソフトウェアのルールに従い、10億LINKしか存在しません。
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LINKを利用する理由
Chainlinkは、外部データソースへのアクセスや評価が必要なブロックチェーンベースの金融商品を開発することを目指す開発者にとっては関心の的になり得るでしょう。
さらに、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトのユーザー数が今後増えると考える投資家は、LINKをポートフォリオに追加したいと考えるかもしれません。
Chainlinkでスマートコントラクトユーザーの主な問題を解決できることが証明されれば、Chainlinkは、ブロックチェーン技術と実環境のアプリケーションを統合するうえで不可欠なツールとなるでしょう。
LINKを購入してみる
それでは次のステップに進み、LINKを購入してみましょう。