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Injectiveとは?(INJ)

Injective(INJ)について


Injective Protocol(INJ)は、クロスチェーン信用取引、デリバティブおよび外国為替先物取引を扱う分散型取引所(DEX)です。

Injective Protocolはレイヤー2アプリケーションであり、Cosmosブロックチェーンをベースにしています。このプロトコルはクロスチェーンブリッジを使用しており、トレーダーはイーサリアムPolkadotといったプラットフォームから暗号資産にアクセスすることができます。

Injective ProtocolはUniswapBancorといった、人気のある他の分散型取引所のような自動マーケットメーカー(AMM)方式による流動性管理ではありません。Injectiveは中央集権型の株式や 暗号資産の取引所で長年も広く使われているオーダーブックモデルを使用しています。そうすることによって、Injectiveは従来の金融が培ってきた効率性に分散型取引所の透明性を組み合わせようとしています。

取引にガス代(ネットワーク手数料)を支払う代わりに、Injective取引所のトレーダーはINJコインを使って、マーケットのメイカーとテイカーの手数料を支払います。INJコインはまた、プラットフォームのガバナンストークンおよびステーキングメカニズムとして、Injectiveのプルーフ・オブ・ステークをベースとしたブロックチェーンの原動力となります。


Injectiveの開発者とは

Injectiveは、エリック・チェン(Eric Chen)とアルバート・チン(Albert Chin)が設立しました。チェンはニューヨーク大学スターンスクールで金融の学位を取得した後、Injective Protocolの初期投資者であったイノベーティングキャピタル(Innovating Capital)社でベンチャーパートナーとして働き始めました。

チンはスタンフォード大学でコンピューターサイエンスの修士号を取得した後、Amazonでソフトウェア開発エンジニアとして働いていたことがありました。

Injectiveは、パンテラキャピタル(Pantera Capital)やマーク・キューバン(Mark Cuban)といった著名な投資家から数千万ドルの資金を集めました。

Injectiveの仕組み


Injective Protocolは分散型取引所の機能および開発をサポートする、いくつかのコンポーネントで構成されています。

Injective Chain

Injective Chainは、イーサリアムの送金および取引を行う機能を持つCosmosをベースにした分散型取引所(DEX)プロトコルです。このチェーンは、レイヤー1のブロックチェーンでよくあるスケーリングとスループットの制限に対処しながらも、開発者が慣れ親しんでいるイーサリアム開発キットを使用できるようにすることを目的としています。 

トレーダーはInjective Chain DEX内の以下のようなモジュールを利用できます。

  • オークション - トークンの保有者は、交換所の取引手数料から積み上げられてきたトークンのバスケットを入札することができます。最高額入札者によって支払われたINJトークンは、プロトコルによってバーン(循環から削除)されます。
  • 取引所 - トレーダーは新しいスポットおよびデリバティブ市場の作成および取引ができるようになります。オーダーブックの管理、取引の実行、オーダーマッチングおよび決済は、チェーン上でプログラムによって管理されます。 
  • 保険 - 取引所のデリバティブ市場を支援する引受人が保険の対象となります。 
  • オラクル - Injective Exchange(取引所)での資産価格を決定するのに使用される、現実世界の価格データ(従来の株式市場のデータのようなもの)を入手できます。
  • ペギー - Injective Protocolとイーサリアムブロックチェーンの橋渡しの役目を果たし、ERC-20トークンの保有者はトークンをCosmosネイティブのコインに変換することができます。 

 

Injective Exchange

Injective Exchangeは、人気の0xプロトコルをベースにしていないオーダーブックモデルの交換所です。透明性と使いやすさを備えたプラットフォームを構築するために、Injectiveチームが取引所のすべてのコンポーネントをオープンソース化しました。このオープンソースのコンポーネントには、ユーザーインターフェース、スマートコントラクト機能およびオーダーブック管理システムが含まれています。 

Injective Exchangeは、取引実行コーディネーター(TEC)の導入によって、取引での取引フロントランニングを撲滅しようとしています。TECは遅延を発生させて、新しい注文が古い注文より先に出されないようにし、それによって一部のマーケットメーカーあるいはボットが先に情報を得て取引を行うことを阻止します。

Injective Hub

Injective Hubは、ユーザーがInjective Protocolを最大限に活用できるようにするための一覧および機能が揃ったダッシュボードをユーザーに提供します。 

ユーザーはInjective HubにアクセスしてINJをステーキングすることで、プルーフ・オブ・ステークのネットワークを維持するネットワークバリデータになることができます。INJの保有者は自身のトークンをネットワークバリデータに委託し、その見返りとしてリワードの一部を得るという選択もできます。

Injective Hubは、コミュニティのメンバーがInjectiveの未来についての提案を発表したり、投票したり場所にもなっています。投票が行われる提案の例には、新しい取引ペア、プラットフォームの機能およびガバナンス手順などがあります
 


なぜINJに価値があるのでしょうか?

INJトークンにはさまざまな機能が備わっており、Injective Protocolを通じて以下のようなメリットを得ることができます。

  • プルーフ・オブ・ステークのセキュリティ - NJトークンの保有者はトークンを保有することで、Injective Protocolのセキュリティへの貢献に対するリワードを得ることができます。
  • ガバナンス - INJトークンの保有者は、Injective Protocolの変更について投票し、プラットフォームの将来の開発に影響を与えることができます。
  • リレーヤーのインセンティブ - 最初に注文を創出したリレーヤーは、そこから派生する注文の取引手数料の最大40%をINJで受け取ることができます。 
  • 交換手数料の価値増加 - 交換手数料の残りの60%はバーンされますので、INJの供給量が減少することになります。
  • デリバティブの裏付け(担保) - INJはデリバティブ市場のマージンおよび担保として使用することができます。


INJを利用する理由

ガス代(ネットワーク手数料)を節約しながら、同時にオーダーブックモデルの効率性と分散型取引所の透明性を享受したいと望む分散型取引所のトレーダーは、Injective Protocolに価値を見出すかもしれません。

トークンで収益を得たいと望む投資家は、Injective ProtocolでINJをバリデータに委託し、INJリワードの一部を獲得することに価値を見出すかもしれません。

ずっと信頼してきたツールキットとプログラミング言語を利用しながら、より効率的なブロックチェーンアプリケーションを構築したいと望む開発者も、Injective Protocolに価値を見出すかもしれません。

暗号資産を購入してみる


それでは次のステップに進み、暗号資産を購入してみましょう。