Karuraとは?(KAR)
KAR初心者ガイド
2019年9月、Acala Foundationは、Kusamaネットワークの分散型金融(DeFi)ハブおよびステーブルコインプラットフォームとなる、Karuraを構築しました。Karuraは、Kusama上でパラチェーンとして機能することを目的としています。
簡単に説明すると、パラチェーンはメインのブロックチェーンにデータを送るカスタムのブロックチェーンで、Relay Chainと呼ばれているKusamaのネットワークの核となっています。Relay Chainは、Kusamaの共有セキュリティ、コンセンサスおよび取引決済を担当します。Relay Chainに組み込まれることにより、パラチェーンは,Relay Chainの基本的な機能を利用できるようになります。
チームはDeFi商品をコミュニティに提供するために、Kusama上でKarura(KAR)をローンチし、その後の2021年には、Polkadot用の同様のハブであるAcalaプラットフォームもリリースしています。
Karurampネイティブ暗号資産であるKARは、Parachain Auctionと呼ばれるプロセスをKusama内で立ち上げるパラチェーンへの投票を促進するために、Kusamaの暗号資産であるKSMを使っているコミュニティメンバーにエアドロップされる予定となっています。
Karuraネットワークの設計
Karuraは、KusamaのDeFiハブとして動作するように設計されており、開発者がユーザーのための金融アプリを作成することを目的としています。Karuraは、Karuraブロックチェーンをベースに構築された一連のDeFiアプリケーションであるとともに、レイヤー1ブロックチェーンのプラットフォームでもあります。
Karuraは、プラットフォーム上で、以下のようないくつかの異なった機能をホストすることが予想されています。
- 暗号資産担保型のステーブルコイン - ユーザーは、米ドルと1:1の安定した交換価値を維持しているKarura Dollars(kUSD)を受け取るために、KSMをステーキングすることができます。
- 分散型取引所 - 自動マーケットメーカー(AMM)を活用した取引所で、Uniswap、BalancerまたはCurveと同じように機能します。
- リキッドステーキングソ - ユーザーはKarura上でKSMをステーキングし、LKSMトークンを受け取ることができます。ストーキングされた暗号資産は他の取引または投資に使用されます。
- EVM互換ブロックチェーン - イーサリアムの分散型アプリケーション(dApps)をKarura上で実行させることができます。
Karura KARのローンチと発行
現在、Kusama上ではちょうど100のプロジェクトが構築でき、Kusamaがパラチェーンスロットと呼ぶものにアクセスすることでRelay Chainを活用できると推測されています。この数字は確定したものではなく、今後、ガバナンスについての投票によって変更される可能性があります。
Kusamaのパラチェーンスロットへのアクセス権は、6週間から48週間の固定期間でプロジェクトに提供され、それぞれのプロジェクトはオークションに参加して、100のスロット(枠)の1つへのアクセス権を獲得しなければなりません。どのオークションでも、チームは最大8つの6週間スロットに入札することができます。
パラチェーンオークションにおいて、Kusama保有者は、パラチェーンのスロットを獲得すべきであると考えるプロジェクトを支援するために、自身のKSMを結合することができます。所定の期間の最後には、期間中に最も多くのKSMを提示したプロジェクトが、通常をパラチェーンスロットへのアクセス権を獲得し、6週間から48週間にわたってKusamaのネットワークでパラチェーンとして機能することができます。
Karuraチームは、コミュニティからの寄付を受け付ける方法で、パラチェーンオークションでのチーム自体の入札に対する支援を募る、クラウドソーシングを行う予定にしています。Karuraがオークションで落札すると、支援者はKaruraのKARトークンを受け取る予定となっています。
ただし、Karuraがパラチェーンスロットを落札できない場合は、コミュニティの参加者から入札を支援するために寄せられたKSMは、Karuraのオークション活動が終了すると返却される可能性があります。Karuraがオークションで落札すると、結合されたKSMは参加者に返され、そのときに、Karuraのパラチェーンススロットへのアクセス権は無効となります。.
Kusamaパラチェーンオークションについての詳しい情報は、この話題を深く掘り下げている、クラーケンのパラチェーンオークションページをご覧ください。
「KARの通貨ポリシー」
KARは、パラチェーンオークションページ中にプロジェクトにKSMを結合させたユーザーにエアドロップされる予定で、これは「パラドロップ」と呼ばれています。KARトークンの合計の供給量と分配量、ならびにパラドロップの詳細については、詳細はわかっておらず、変更される可能性があります。最新の推定レートについては、クラーケンアカウントでご確認ください。