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Livepeerとは?(LPT)

Cosmos初心者ガイド


Livepeerは、ライブおよびオンデマンドの動画をトランスコードする目的で、イーサリアム上に構築されたネットワークです。 

Livepeerは、動画のホスト、保存または分散を行わないという点で、YouTubeのような従来の動画ストリーミングサービスとは一線を画しています。そのような方法を使わず、Livepeerは、ブロードキャスターからコンシューマーへの動画共有をより効率的にできるようにするために、余剰の計算能力を活用するテクノロジーを構築しています。 

動画ストリーミングは全世界でインターネット帯域幅の主要な利用元となっており、あるレポートによれば、最大で全世界のインターネット利用の80%を占めています。動画ブロードキャスターにとっての最大の費用は、ポケットサイズのスマートフォンから巨大な看板まである、さまざまなデバイスおよびネットワークで再生できるように、生動画の変換および再フォーマティングを行うプロセスである、トランスコーディングに関係するものです。

Livepeerは、ブロードキャスターが数千の分散型プロセッサをりようできるようにすることで動画トランスコーディングのマーケットに革命をもたらし、アプリケーション開発者がセキュアかつ功利的で、安価なアーキテクチャで動画を作成できるようにすることを目指しています。 

そのエコシステムの中心にあるのが、Livepeer Token(LPT)で、Livepeerネットワークをセキュアに保ち、動画のエンコーディングプロセスを支える人々の業務責任を調整するために使用されます。

what is livepeer LPT

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Livepeerの開発者とは

Livepeerは2017年に、ダグ・パトリックスとエリック・タンによって設立されました。 

Livepeerチームは、LPTトークンを分配するための、トークンの発売は行っていません。その代わりとして、当初の量のLPTが、コミュニティ、創業者および初期のチームメンバー、さらに長期開発基金の間で分配されています。

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LivePeerの仕組み


動画コンテンツの配信を実現する、Livepeerの分散型アーキテクチャテクの最大の特徴は、「オーケストレーター」としての重要な役割にあります。十分な計算能力を持っている参加者は、リソースを提供して、料金を払うブロードキャスターおよび開発者に代わって動画のトランスコーディングおよび配信を行うことで、オーケスレーターになることができます。

例えば、Livepeerプロトコルを使って、高校のバスケットボールの試合をオンデマンドでライブストリーミングするプラットフォームを構築したアプリ開発者について考えてみましょう。ゲームの放送を望むチームのコーチは、アプリを起動して、録画ボタンを押すだけで、その裏側でLivepeerが取り扱っている技術的な複雑さを心配する必要はありません。

一方、余剰の計算能力を持つ、Livepeerのオーケストレーターは、さまざまなネットワークおよびデバイスに対応できるようにイベントをトランスコードします。オーケストレーターは最初にLivepeerトークン(LPT)をステーキングし、ネットワークやデバイスから高い品質が得られるようにしなければなりません。重要なのは、LPTがネットワーク上で作品を分配する際の仲介役となるプロトコルトークンではあるものの、Livepeerプロトコル内でサービスに支払われる、交換トークンの役割を果たすわけではないということです。

Livepeerでは、すべてのLPT保有者が、オーケストレーターの役割を履行するのに必要な専門知識または計算能力を持っているわけではないことを認識しています。そのために、「委任者(デリゲーター)」の役割が作られました。委任者は、動画トランスコーディングのプロセスで、質の高い、正直な仕事をすると信じるオーケストレーターに自身のLPTをステーキングすることを選びます。

オーケストレーターと委任者の両者が、高品質で、セキュアなネットワークを保証する役割に対して動画ブロードキャスターが支払う手数料を受け取ります。両者が手にするこれらの手数料は、etherまたはDAIのようなステーブルコインで、LPTオーケストレーターと委任者がLivepeerプロトコルにステーキングした額の直接的な比率に応じて支払われます。Livepeerは、5760イーサリアムブロックごとに(Livepeerではこれを1ラウンドと呼んでいます)、委任者とオーケストレーターに分配される新しいトークンもミントしています。

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なぜLPTに価値があるのでしょうか?

LivepeerネットワークのネイティブトークンであるLPTは、ネットワーク全体のさまざまなユースケースに欠かせないものとなっています。 

ユーザーはLivepeerのような分散型アーキテクチャが検閲を嫌う傾向には価値があり、現行のYoutube、TwitchおよびVimeoといった中央集中的なサービスと一線を画していると考えているのかもしれません。このようなサービスは、公開されている動画を修正、削除または否定するようにという自治体または政府からの圧力を受ける可能性があると、Livepeerのチームは気づいています。ただし、バックエンドテクノロジーであるLivepeerには、システムを利用するブロードキャスターおよびアプリケーションに対する、この責任は残されています。

さらに、利用時払いという、Livepeerのコンテンツ消費方針は、ユーザーが使っていないサービスにサブスクリプション料金を定期的に支払う必要がないということを意味しています。Livepeerのシステムでは、ブロードキャスターからエンドコンシューマーへの動画共有が減っているなかでも、費用のかかる仲介人が必要であるため、コンテンツクリエイターも制作に対してより多くを得られるようになっています

アプリケーション開発者も、Livepeerから便益を得られるかもしれません。ネットワークには分散という特性があるため、これらの人々は自らのアプリケーションによってネットワーク利用の急増にもより効率的に対処でき、より高価なトランスコーディングサービスへの需要を減らしながら、さまざまなデバイスおよびネットワーク向け動画の展開を拡大できるようになります。

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LPTを利用する理由

動画共有およびオーケストレーターとして機能するメディアに対する、分散型のアプローチによる貢献に興味を抱いている投資家であるなら、LPTの購入を考えてみたいとお思いになるかもしれません。この分散化された設計は、利用されていない計算リソースを活用を可能にします。

LivepeerはGPUのさまざまな部分を使用しているため、グラフィックカードを使ってイーサリアムのような他のブロックチェーンでマイニングを行っているマイナーは、これまで利用していなかったGPU容量をLivepeerのトランスコーディングに提供することで、追加の収入を得ることができるかもしれません。

トランスコーディングサービスを提供するオーケストレーターを支援しながら、ステーキングによってトークンの受動的所得も得たいという人は、LPTとともに、委任者としての役割に価値を見出すかもしれません。 

Livepeerのユースケースの可能性に注目している投資家も、LPTを購入して自身のポートフォリオに加え、分散型のピアツーピアの動画ネットワークについて発言することに興味を持つかもしれません。

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