Orchidとは?(OXT)
初心者ガイド
Orchidは、分散型の仮想専用通信網(VPN)を運用し維持するコンピューターのネットワークにインセンティブをもたらそうとするソフトウェアです。
ウェブトラフィックのルーティングに広く使用されているツールVPNは、ユーザーが生成したデータのインターネット内での移動の仕方を変えることを可能にし、ブラウジングとデータ転送の詳細を見えにくくします。これは、ユーザーに利点をもたらしますが、特に悪意のある国内ネットワークを迂回しようとしているユーザーには有用です。
従来のVPNのセキュリティ上のリスクの詳細については、こちらをご覧ください。
しかし、VPNもユーザーにセキュリティ上のリスクを突きつけることがあります。ユーザーは、使用しているVPNプロバイダーがデータを盗んだり、スパイしたり、そうでなくても不適切なアクセス、侵害、金銭化をすることはないと信頼しなければならないという点に注意が必要です。
Orchidは、VPNのオペレーションをEthereumブロックチェーン上のユーザーのネットワークを通じて供給することによって、この信頼の問題に解決策をもたらすことを目指しています。より具体的に言えば、ユーザーがアプリケーションやウェブサイトをブラウズするときにデータの痕跡を残すことがないようなアプリの設計・開発を目指しているのです。
これを達成するため、Orchidは帯域幅を必要としているユーザーとそれを売る意志を持ったプロバイダーをマッチングします。この買い手とプロバイダーの間の支払いを円滑化するために、OrchidのOXT暗号資産が使われます。
次にこのP2P接続が暗号化されて、プロバイダーのインターネットサービスを通して送信されます。これは、ユーザーのインターネットサービス自体が、その活動を追跡することができないということを意味します。ユーザーのデータは、第三者からはさらに強く隠されます。
このプロジェクトの進行に遅れずについて行きたい場合は、Orchidの公式Webサイトとブログに最新情報が提供されています。
Orchidの創始者は誰でしょうか?
Orchidは、プライバシー重視の開発者ブライアン・フォックス、グスターヴ・シモンソン、ジェイ・フリーマン、スティーブン・ベル、そしてスティーブン・ウォーターハウスが2017年に創業した営利スタートアップ企業Orchid Labsによって開発されています。
2020年現在、Orchidは少なくとも3回のコイン販売で、投資家にOXT暗号資産の後日購入権を認めて、4,800万ドルを調達しました。
Orchidは、2020年7月にそのデスクトップアプリを正式にローンチしました。
Orchidの仕組み
Orchidネットワークには2種類の主な参加者がいます。
- 帯域幅ユーザー - Orchidアプリを走らせ、分散型VPNに接続しようとする参加者です。
- 帯域幅プロバイダー - ネットワーク内のノードで、OXTによる帯域幅の売却を担当します。
Orchidは、モバイルアプリを使用し、買い手がインターネットを個人的にブラウズできるようにして、ユーザーとプロバイダーの間の帯域幅の売買を円滑化します。
アーキテクチャ
従来のVPNサービスよりもデータのプライバシーを強化するためにOrchidがブロックチェーンを強化する方法は複数あります。
まず、帯域幅への支払いは、Orchidの暗号資産OXTによってのみ実施できます。Orchidチームは、ユーザーは銀行口座にリンクする必要がないため、識別情報の保護を強化できます。
さらに、Orchidアプリでは、ユーザーと単一のプロバイダーをマッチングさせるのではなく、プロバイダーをひとまとめにして、階層暗号化を用いるマルチホップ構成に組み入れます。
あまり詳しくない方のために付け加えると、ホップとは、インターネットトラフィックの入出力を暗号化してマスクするVPNサーバーです。マルチホップアーキテクチャでは、インターネットトラフィックを複数のVPNサーバーを通して接続することにより、追加の暗号化層を増設します。
データは各ホップで保護されるため、Orchidアプリとアクセス対象のコンテンツの間の接続は、単独のインターネットプロバイダーでは不可能になります。これによって、データの痕跡をつなぎ合わせるのが極めて困難になるため、悪意のある人物の侵入点が排除されます。
なぜOXTに価値があるのですか?
OXTは、Orchidネットワーク上でサービスに価格を付ける通貨です。つまり、ユーザーはアプリ内でサービスを使用可能にするためには、交換によりOXTを入手しなければなりません。
これは、Orchidサービスにアクセスし、インターネット接続を安全にするためには、ユーザーはウォレットにOXTを保有する必要があるということを意味します。それから、Orchidアプリは、帯域幅を消費するにつれて、自動的にマイクロペイメントを差し引きます。
また、ネットワークで帯域幅を売却しようとする方の場合、OXTも必要です。ユーザーが帯域幅の入札に参加するためには、特別なコントラクトつまり「ステーキング」と呼ばれる処理でOXTをロックしなければなりません。
Orchidクライアントは、ステーキング済みのOXTの数量によってプロバイダーの重み付けをします。つまり、ユーザーがステークしたOXTの量が多ければ多いほど、他のユーザーに対する帯域幅プロバイダーに選定され、OXTを獲得できるチャンスが高まります。
ユーザーは他のユーザーに帯域幅を供給することによってのみ報酬が得られるので、Orchidは従来のステーキングモデルとは異なるという点に注意が必要です。ユーザーは、ステーキングしただけでは追加のOXTを一切受け取れません。
最後に、ローンチ時に10億OXTトークンが生成されましたが、これは、それ以降、新規のトークンがソフトウェアエコノミーに投入されることはないということを意味します。このことから、この暗号資産にはある一定の希少性が備わっています。これが、時間とともに価値を上昇させるために役立つかもしれません。
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OXTを利用する理由
自分の暗号資産の管理を、それを売却したいと考えている第三者からもぎ取りたいと願っているユーザーなら、Orchidネットワークが魅力的に感じられるでしょう。
未来のインターネットはより分散的で、開かれた、そしてプライバシーを重視するものになるだろうと信じる投資家なら、OXTを購入してポートフォリオに加えようとするかもしれません。
Orchidを購入してみる
それでは次のステップに進み、OXTを購入してみましょう。