Qtumとは?(QTUM)
初心者ガイド
Qtum(「クァンタム」と読みます)は暗号資産ソフトウェアで、1つのビッドにおけるビットコインとイーサリアムの設計モデルのさまざまな部分を結合することよって、アプリケーション開発者を誘致することを目指しています。
これは、ビットコインとイーサリアムが全体としては類似点があるにもかかわらず、ブロックチェーンの動作の仕方や、ユーザーが保有する残高の記録と更新の方法の細目では異なるためです。
Qtumは、2つのネットワークの独特の側面を融合した設計を試みることで、ビットコインとの互換性を維持しながら、プログラミングで競争力を持つイーサリアムの代替物を提供し、ブロックチェーンの2つの世界でともに最高といえるソリューションを提供することを目指しています。
Qtumチームは、この設計によって、ビットコインと同様の方法による処理を可能にしながら、イーサリアムのお株を奪うかたちで、ブロックチェーン上で動作するアプリケーションの開発しようとするユーザーを魅了することができると考えています。
しかし、ユーザーは、Qtumが他の競合暗号資産ネットワークの持つ別の側面も含んでいることに気付くことでしょう。
たとえば、Qtumの暗号資産QTUMは、ネットワークの運営を助ける人への手数料の支払いに使用され、新たにミントされたQTUMの分配は、資産の所有権に基づいて行われます。
また、QTUMコインは、オンチェーンガバナンスシステムでの投票権の提供にも使用されます。つまり、QTUMの購入者は、このソフトウェアの開発の方向性に影響を及ぼすことができるのです。
Qtumプロジェクトの状況について最新情報を入手したい場合は、公式ブログをフォローすると良いでしょう。
ここでは、プロジェクトリーダーが、開発方向と一般的な金融関係の状態について、四半期ごとの詳細な最新情報を公開しています。
Qtumの開発者とは?
Qtumは2016年に、シンガポールを本拠にソフトウェアの開発と維持を行う非営利団体Qtum Foundationが創設し、公開しました。
2017年、Qtum Foundationはイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施し、Qtumの暗号資産QTUMの既存分1億枚の51%を販売して1,500万ドルを調達しました。
供給量の残りは、投資家と創業チームに贈与されるか、事業開発用に割り当てられました。Qtumソフトウェアは、2017年10月に稼働を開始しています。
Qtumの仕組みは?
Qtumチームは、その野心的なビジョンを実現するため、ビットコインのコードを改修して、ソフトウェアユーザーがその上にイーサリアムに似たスマートコントラクトアプリケーションを書けるようにしました。
簡単に言えば、そのベースレイヤーがビットコインの取引モデル(UTXO)をコピーしたものである一方、上層に追加されたレイヤーは、イーサリアムでスマートコントラクトと分散型プログラムを実行する要素であるバーチャルマシン(EVM)と似た方法で動作します。
Qtumは、イーサリアムと同様に、自身のバーチャルマシンを構築しており、開発者は、コンピューターの分散型ネットワーク全体にわたるプログラムの開発と実行ができます。
アカウントアブストラクトレイヤー
Qtumの代名詞とも言える技術アカウントアブストラクトレイヤー(AAL)は、Qtumブロックチェーンがこの2層の間で通信できるようにする要素です。
AALにより、ビットコインのコアコードを新しいコマンドのセットで改修することによって、イーサリアム上での動作と可能な限り似た動作をするスマートコントラクトの開発、実行、取り扱いが可能になります。
最後に、AALによって、スマートコントラクト取引の処理後にブロックチェーン台帳が更新され、新しいブロックに各取引が追加されます。
ミューチュアライズド・プルーフ・オブ・ステーク(MPoS)
ネットワークの同期を維持するために、Qtumでは、従来のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)コンセンサスのバリエーション、ミューチュアライズド・プルーフ・オブ・ステーク(MPoS)を使用します。
ノードが取引を検証し処理するためには、ウォレットにQTUMをステーキングしなければなりません。こうしたノードは、取引の検証、処理、および記録の見返りとして、ブロックに含まれた取引手数料(QTUMで支払われます)とともに、新たにミントされたQTUMという形でリワード(報酬)を受け取ります。
新しいブロックリワードはそれぞれ、ブロックを追加するノードとそれ以前の9つのノードの間で均等に分配されます。プロジェクトでは、これによって直近のブロックリワードの額を潜在的攻撃者から隠せるので、攻撃の可能性が減じると主張しています。
なぜQTUMに価値があるのか?
QTUM暗号資産は、Qtumネットワーク内のゾーンすべての間の相互運用性を維持するうえで重要な役割を果たし、保有、支出、送信、ステーキングに使用できます。
QTUMの主なユースケースは、Qtumブロックチェーン上でのコントラクト実行に対する手数料の支払です。
さらに、QTUMを所有し、ステーキングすることで、ユーザーはネットワークのアップグレードに投票できるようになります。一票の価値は、ステーキングするQTUM暗号資産の量に比例して大きくなります。
QTUMの当初の供給量は1億トークンでしたが、プロトコルはブロックあたり4QTUMものトークンを新規にミントすることを考慮に入れています。
しかし、各ブロックでのQTUMのリリース数量はほぼ4年ごとに半減されて、総供給量が小さく保たれるので、QTUMもビットコインと同様に希少です。
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QTUMを利用する理由
ブロックチェーンに新しい種類のアプリケーションを立ち上げたいと考えている企業なら、Qtumに魅力を感じることでしょう。実際、現在まで、それを実行に移したプロジェクトは多数あります。
たとえば、QtumのソフトウェアはAmazon Web Servicesの中国部門やGoogle Cloud Platformからのオープンデベロッパーオファリングに統合済みで、ユーザーはこうしたサンドボックスでQtumソフトウェアの各バーションの使用を開始して実行することができます。
よって、いつの日か、市場でエンタープライズのユースケースにアピールするブロックチェーンが好まれる時が来ると信じる投資家なら、QTUMをポートフォリオに加えたいと考える可能性があります。
QTUMを購入してみる
それでは次のステップに進み、QTUMを購入してみましょう。