Raydium(RAY)とは?
Raydium(RAY)について
RaydiumはSolanaブロックチェーン上に構築された自動マーケットメイカー(AMM)で、Serum分散型取引所と流動性を共有しています。
AMMであるRaydiumにより、分散型金融(DeFi)のメインツールとして人気が高まっている流動性プールを活用した、パーミッションレスの方法で、暗号資産のようなデジタル資産を取引できます。流動性プールは、流動性プロバイダーと呼ばれている、流動性プールのスマートコントラクトに資産をロックしている個人に依存しています。これらのロックされた資産は分散型取引所のトレーダーがなんらかのマーケットで取引ペアとして活用することができます。
AMMの柔軟性とSerumの従来型オーダーブックメカニズムの信頼性を組み合わせることにより、Raydiumは、追加の流動性ソースを持つSolanaにおいて、高速で、流動性があり、低手数料のデジタル資産取引を可能にします。
Raydiumに流動性をもたらすユーザーには、Raydiumエコシステムのユーティリティ・トークンであるRAYによるリワードを受け取るというインセンティブが用意されています。さらに、RAYをプラットフォームにステーキングすれば、追加の暗号資産を獲得することができます。
Raydiumチームの最新情報を知りたい場合は、チームのブログをご覧ください。
Raydiumの開発者とは
Raydiumの主力開発チームはさまざまな別名を持っています。AlphaRayはプロジェクトの戦略とビジネス開発を担当しており、商品のアルゴリズム取引に携わっていた経歴があります。XRayはRaydiumのテクノロジー担当チーフです。その仲間にはGammaRay、StingRayおよびRayZorがおり、それぞれがマーケティング、取引およびコンピューターセキュリティのイニシアティブに貢献しています。
2020年の晩春にチームは初めてDeFiに関与し、その当時のDeFiシステムが直面していた課題を解決することを決めました。チームは、コードを書き、AMMのためにさまざまな提携の機会を模索し、最終的にSerumと組むことによって、斬新なDeFiソリューションを開発する計画を開始しました。
2021年には、Raydiumメインネットがローンチしました。
Raydiumはどのように機能しますか?
株式取引所のような従来の資産取引所は、オーダーブックという名前の、すべての売りと買いを網羅した中央集中的な記録を維持しています。オーダーブックの一方の側には買い注文が書かれており、それにはマーケットの参加者が購入を望む資産の数量が価格ごとに記されています。オーダーブックのもう一方の側には売り注文が書かれており、それにはマーケットの参加者が売却を望む資産の数量が価格ごとに記されています。
オーダーブックは、マーケットメーカー(売り手)とマーケットテイカー(買い手)を取り持つための中央集中的な方法であり、これによって取引活動が促進され、そのマーケットの流動性が確保されます。Raydiumが対応している、Serum分散型取引所はスマートコントラクトによって、この買い注文と売り注文のマッチングプロセスを可能にしています。
流動性プール(LP)
ブロックチェーンテクノロジーの登場とさらに最近のDeFiの登場により、自動マーケットメーカー(AMM)と流動性プールを使った、新しい、独特の取引手法が一般化しています。
RaydiumのようなAMMにより、ユーザーは、流動性プロバイダーが提供する資産プールに照らし合わせて資産の売買を行っています。流動性プールで保有されている資産は取引の反対のものとして保存されており、それに対して買いと売りの注文が実行されます。
AMMモデルを活用している、最初にして、もっとも人気のあるプラットフォームの1つが、イーサリアムネットワーク上にあるUniswapでした。Raydiumによれば、Solanaブロックチェーンでソリューションを構築することを選んだ理由は、イーサリアムでの既存のAMMプラットフォームの高いガス代、遅い行時間、指値注文がないこと、および多様な流動性がないことに対処するためでした。
コアの取引所機能以外にも、Raydiumは「デュアルリワードファーミング」を提供しており、流動性プロバイダーは取引を促進する流動性プールへの資産提供のリワードとして得たLPトークンに対して追加のイールドを獲得できるようになっています。Raydiumはさらに、ユーザーが自身のRAYトークンをステーキングすることによって、プラットフォームの取引手数料から回収された追加のリワードを獲得できるようにしています。
RaydiumとSerumの統合
Raydiumは自身のAMMメカニズムとSerumのオーダーブック機能を統合し、オーダーブックを使っている取引所とAMMを使っている取引所それぞれの長所と短所に対処しました。RaydiumのAMMまたはSerumのオーダーブックのいずれかの流動性を活用できることにより、トレーダーはより効率的で、費用効果の高い分散型取引体験を得られるはずです。
ユーザーがRaydiumの流動性プールの1つに拠出すると、AMMはトークンをSerumのオーダーブックでの指値注文に変換し、誰でもそれに対する反対取引ができるようにします。ユーザーがスワップを行うと、Raydiumは、ユーザーが最も費用効果の高い取引ができるように、SerumのオーダーブックとRaydiumのAMMの価格を比較します。
AcceleRaytor
取引所とイールドアーニングプラットフォームに加えて、RaydiumはAcceleRaytorと呼ばれる資金調達プラットフォームも構築しました。このプラットフォームは、Solanaのエコシステムで新しいプロジェクトが資金の調達および立ち上げを可能にするローンチパッドとなっています。
なぜRAYに価値があるのでしょうか?
Raydiumトークン(RAY)は、Raydiumでの取引手数料の支払いとリワード資金の調達のために使用されます。RAYは、追加のリワードを獲得するために、Raydiumプラットフォームの流動性プールにステーキングまたは預け入れすることができます。トレーダーがRaydiumの流動性プールを使ってスワップを行うときには必ず、プールにトークンをステーキングした人には0.03%の手数料がRAYで支払われます。
RAYトークンの保有者は、将来ならびにプラットフォームの発展に合わせて、プロジェクトの発展を管理する限定的な役割も得ることができるようになります。
他の暗号資産と同じように、RAYトークンには最大供給量があり、供給の最大量は5億5,500万RAYと定められています。
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RAYを利用する理由
高いガス代(ネットワーク手数料)、時間のかかる取引執行あるいは取引ペアオプションの制限を経験してきた、分散型取引所のユーザーは、Raydiumプラットフォームを使いたいと思うかもしれません。
投資家は、RaydiumがSolanaのエコシステムに注目しており、さらに自動マーケットメイカーをSerumオーダーブックベースの分散型取引所に組み合わせることで取引での流動性を高めようとしていることに、価値を見出すかもしれません。
暗号資産で追加のリワードを獲得したいと考えている人は、RAYだけでなく、そのプラットフォームでのステーキングとイールドファーミングでリワードを生成する、さまざま方法に価値を見出すかもしれません。
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