Serumとは?(SRM)
SRMの説明
Serumは、Solanaによって開発された分散型取引所ソフトウェアで、トレーダーによる暗号資産の売買に使用されます。
初心者のために付け加えると、Solanaはblockchainプラットフォームで、迅速な取引決済時間によってユーザーのスケーラビリティを向上させることを目指しています。Solana上にデプロイされることで、Solana blockchainで決済される取引の迅速さと費用対効果の利点をフルに利用できます。
Serumの設計の中心は分散型オーダーブックです。これは、売り手と買い手のマッチングによって従来の取引所と同じ特徴を持たせることを狙ったスマートコントラクトによって実行されます。このことから、参加者は、Serumに注文を送付する際に取引を全面的に管理できることから、価格設定と注文サイズの柔軟性が得られます。
このように、Serumは新しい種類の分散型取引所の運営を目指しています。そして、この取引所は、Uniswap、Sushi、およびBancorなど自動マーケットメイカー(AMM)を使用して開発された取引所に対抗することを目指しているのです。
さらに、Serumはクロスチェーンサポートを提供します。つまり、トレーダーはイーサリアムやPolkadotのような別のプラットフォームで開発されたトークンの取引もできるのです。また、既存の分散型金融(DeFi)プロジェクトも、どのようなblockchainが組み込まれているかに関わりなく、Serumの機能と誘導性にアクセスできます。
SerumのユーティリティートークンSRMは、保有者に最大50%の取引手数料の割引を提供し、ステーキングしている保有者にはプラットフォームのガバナンスメカニズムへの投票と参加の権利を提供します。
Serumの通貨開発について知りたいユーザーは、Serumのブログをブックマークすることで最新情報が入手できます。
「Serum(SRM)の開発者とは?"
Serumは、2020年にAlameda ResearchとFTX取引所によって設立され、Solanaによって開発することが選択されました。
FTXとSerumの創始者であるサム・バンクマンフリードは、他のblockchainに比べて迅速で安価な取引が可能なことから、Solanaでの分散型取引所開発を選択しました。
Serumの仕組みは?
Serumのネットワークと設計は、在来型の取引所と代わらない使用感の取引を促進することを目指したものです。
Solanaネットワークに統合されることで、取引のスピードと費用対効果を利して、blockchain内で決済できるようにしています。
オーダーブック
従来型の取引所では、オーダーブックに価格レベルで整理された売買注文の一覧が掲載され、中央のエンティティによって管理されていました。Serumの分散型取引所は、売り手と買い手をその注文に基づいてマッチングすることにより、チェーン上の処理を自動化することを目指すものです。
トレーダーが流動性プールから暗号資産を売買する自動マーケットメイク(AMM)とは異なり、Serumでは注文の管理権は全面的に参加者にあります。この仕組みにより、参加者は資産の売買で希望する価格を選択する能力と、希望の注文サイズを選択する能力が与えられます。
他の取引所と同様に、各取引に応じた手数料があり、SRM建てで支払われます。Serumでは、ネット手数料のすべてがバイアンドバーンモデルに送られます。つまり、取引手数料に使われるトークンは循環から除去されるということです。
クロスチェーンスワップ
Serumの主な有用性の1つに、取引所にクロスチェーンスワップを送る能力があります。これにより、参加者は別のプラットフォーム上に存在するトークンの取引ができます。
たとえば、イーサリアムトークン(ERC-20)間のクロスチェーン交換を使用する場合、両当事者がスマートコントラクトにETHを担保として送るとすぐに、クロスチェーンスワップメカニズムが発動します。送付側が交換のために受取側にトークンを送付すると、両方の当事者がそのETH担保の払い戻しを受けます。
争いがある場合は、担保を保持するスマートコントラクトがblockchain明細を確認して、どちらが正しいのか判定します。次に、正しいと見なした方に、スマートコントラクトが資産を払い戻すとともに、もう一方の当事者の担保の一部分を、良い行いへのインセンティブとしてそれに加えます。
なぜSRMコインに価値があるのですか?
Serumのネイティブ暗号資産SRMトークン(ときとしてSRMコインとも呼ばれます)の価値は、ネットワークにおける有用性から得られます。SRMは取引手数料の支払い形態として好まれるため、参加者はSRMを使ってSerumの交換手数料を割安にできるのです。
Serum特有のものとして、MegaSerumトークン(MSRM)があります。これは参加者が100万SRMを保有している場合に所有できるトークンで、100万SRMにより得られるリワード(報酬)よりもわずかに多くのリワードを受け取る役に立ちます。
参加者は、ノードを運営して、クロスチェーン決済の検証用にblockchain履歴を提供するために、最低1,000万SRMをステーキングしなければなりません。また、各ノードは総額の一部として少なくとも1MSRMを保有しなければなりません。
ノードの運営を望まないがステーキングによるリワードを受け取りたいユーザーは、保有するSRMをノードオペレーターに委任して、ステーキングによるリワードの一部のロックを解除することができます。
他の多くの暗号資産と同様、SRMトークンの供給量は制限されています。ソフトウェアのルールに従い、SRMトークンの流通量は100億枚のみです。MSRMの総供給量が1,000MSRMトークンであることに注意が必要です。
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Serum(SRM)を利用する理由
トレーダーは、従来の取引所の運用に対応するオーダーブックを使う分散型取引所を運営するスマートコントラクトの新種の使用法を考えたときに、Serumに魅力を感じる可能性があります。
さらに、参加者も、Serumのクロスチェーンスワップ機能へのアクセスとさまざまなプラットフォームからのトークンの取引にSerumの取引所を使用することに興味を抱くかもしれません。
Solanaベースの分散型アプリケーションの開発と、その結果として安価で迅速な取引を利用可能なblockchainにアクセスできることに将来性を感じる投資家なら、SRMを購入してポートフォリオに加えようとすることもあるでしょう。