tBTCとは？

初心者ガイド

tBTCは、ビットコインの保有者が自らの資産を使ってtBTCトークンをミントし、イーサリアムブロックチェーン上の分散型金融（DeFi）アプリケーションにアクセスできるようにするソフトウェアです。

Keep Networkで構築された最初のアプリケーションとなったtBTCは、ビットコインとイーサリアムのブリッジとして機能し、ビットコインの保有者は自身のBTC資金をスマートコントラクトに預け入れ、BTCと同じ価値を持つイーサリアムトークンであるtBTCを受け取ります。

ミントされた、それぞれのtBTCは、蓄えられているビットコイン暗号資産に1:1でバックアップされ、ビットコインの預け入れと受け戻しを管理するノードである、署名者によって保護されます。

ノードは、イーサリアムの暗号資産であるETHを担保として結合させることに同意し、それゆえに正直に行動することを保証すれば、署名者になれます。ちなみに、署名者はプロトコルによってランダムに選ばれます。

tBTCを使うことにより、BTC保有者は、ビットコインを売却する必要なしに、利益を生成するものを含む、イーサリアムのDeFiアプリケーションを利用することができます。

Keep Networkについての詳しい情報は、クラーケンの学習センターにある「Keep Networkとは何ですか？」ガイドでお読みいただけます。

what is tbtc

tBTCは、ソフトウェア会社のThesisによって開発されたKeep Networkのアプリケーションです。Thesisは以前にKeep Networkも構築していました。

Thesisは、マット・ルアンゴとコルビン・ポンによって設立されました。この2人は、2014年には、ユーザーがマインストリームの小売店でビットコインを使われるようにすることと、古いギフトカードをビットコインと交換してすることを目指していた、Foldという企業を共同設立していました。

ネットワークの運営を続けるために、tBTCは署名者と呼ばれるユーザーのグループに依存しています。署名者は、BTCの預け入れと受け戻しを管理する役目を負います。

署名者になりたいと思うノードは、BTCの150%に相当する額のEtherを担保として預け入れ、正しい振る舞いをすることを保証しなければなりません。署名者はその後、自らのサービスに対して、Keep Networkのネイティブ暗号資産であるKEEPによりリワードを受け取ります。

この方法で、tBTC署名者は、正直かつ有能に行動するに対するインセンティブを受けます。

署名者は候補者のプールから、「ランダムネスビーコン」と呼ばれる暗号手法を通じて選ばれ、3人のグループとして活動します。

tBTCを受け取るために、ユーザーは自身のビットコインを署名者のグループに送らなければなりません。また、署名者は預け入れられたBTCを保有する義務を負い、受け取り後には、1tBTCに対して1tBTCを回収し、グループに送ることができます。

ちなみに、これらの取引は、ユーザーが自身のtBTCをBTCに交換することを希望すれば、簡単に逆転させることができます。

tBTCの価値は、ビットコインの価格を反映させることから生まれており、それぞれの単位はビットコインの類似の単位にバックアップされます。ユーザーが元のBTCをアプリケーションから回収することを選んだ場合、ソフトウェアは預け入れられたtBTCを削除することには注意しなければなりません。

tBTCの大きな利点は、ビットコインの保有者が、自身の資産を売却する必要なく、イーサリアム上にある、膨大な数の分散型金融アプリケーションとつながることができるということです。

tBTCにより、ユーザーはDeFiプロトコルにアクセスして、既存のオプションを上回る利点を得られるような方法で、貯蓄、融資および投資のサービスを利用することができます。金融機関が信用状態を評価するプロセスとは正反対の方法で、tBTCのユーザーは自らのビットコインを活用させることができます。

これらのサービスを利用することをユーザーが決めた場合、ユーザーは少額の追加手数料を支払うだけで、署名者のグループからビットコインを回収することができます。

ユーザーは、使い途のないビットコインを活用して、イーサリアム上に構築された、利益を生み出す仕組みを利用するために、tBTCの購入を考えるかもしれません。

BTCをイーサリアムと互換性のあるトークンに変換する分散型のソリューションを信じている、あるいはイーサリアムトークンとしてBTCを保有したいと思っている投資家も、tBTCを自身のポートフォリオに追加することを考えたくなるかもしれません。

それでは次のステップに進み、tBTCを購入してみましょう。