Thetaとは?(THETA)
初心者ガイド
Thetaはブロックチェーンプロトコルで、分散型ビデオストリーミングプラットフォームを運営するため、コンピューターのグローバルネットワークにインセンティブを提供しようとするものです。
コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)は地理的に配置された運用者のネットワークであり、現在はビデオストリームのコンテンツをエンドユーザーに配布することで支払いを受けています。既存のCDNはその位置による制約があるために、増加を続ける高品質のストリームに付いて行けていません。
全世界のユーザーのプールであるThetaでは、各ユーザーが余剰の帯域幅を提供してビデオをリレーし、リソースを計算して、そのリワードを受け取ります。
Thetaネットワークに加わるユーザーが増えるにつれ、使用できる帯域幅も増えるため、ネットワーク上のビデオのストリーミング品質が向上します。
Thetaは、ブロックチェーンでの動作の中心として2種のネイティブ暗号通貨を備えます。プロトコルの変更の投票のためのTHETAコインと、取引の実行のためのTFUELです。
また、Thetaはオープンソースです。そのことから、新しいアプリケーションやサービスを開発するユーザーのためのポテンシャルが広がるというのがThetaの主張です。
Thetaの開発者とは?
Thetaは、モバイルゲーミングとオンライン広告のスタートアップを創業していたミッチ・リウと、VRライブストリーミングの技術者だったジェイ・ロングによって2017年に創設されました。
Thetaの取締役会には、YouTubeの共同創業者スティーブ・チェン、Twitchの共同創業者ジャスティン・カナ、さらに楽天VikiとCJハローが名を連ねていることに注意してください。
Thetaチームは、2017年の非公開トークン販売でTHETA暗号資産の供給量10億枚の30%を販売し、2,000万ドルを調達しました。
Thetaの仕組みは?
Thetaは、参加者による下記の3グループが動かすネットワークです。
- エンタープライズバリデータノード - THETAトークンをステーキングして、ネットワークで取引を処理する権限を得ている企業です。現在のバリデータノードには、Googleやサムソンなどがあります。
- ガーディアンノード - エンタープライズバリデータノードの提案による取引ブロックの正確性を保証する作業を行うユーザーです。
- エッジノード - 帯域幅をシェアするか、Thetaネットワークを通じてビデオストリームをリレーするユーザーで、報酬をTFUELで受け取ります。
また、開発者にとっては、Thetaネットワークによって、ブロックチェーン上へのDAppsの開発が可能になります。その例には、ロイヤリティー分配アプリケーションやクラウドファンディングメカニズムなどがあります。
Thetaネットワークのユーザーは、公式のTheta Walletアプリをダウンロードして、THETAトークンとTFUELトークンを保有またはステーキングできます。
また、Thetaはビデオストリーミング目的のマイクロペイメントシステムを開発済みです。このシステムにより、コンテンツ視聴者とクリエイターが公式ウォレットアプリを介してTHETAを送受信することができます。
修正版ビザンチン・フォールト・トレランス(BFT)
Thetaの中心にあるのが、修正版BFTです。これは、プルーフ・オブ・ステーク(POS)ガバナンスメカニズムで、Theta Networkを実行しているコンピューターの分散型ネットワークの同期を維持します。
Thetaのコンセンサスメカニズムは、従来型のPoSとは異なり、バリデータノードとガーディアンノードがともにコンセンサスメカニズムに参加して、プロトコルのセキュリティレベルを向上させます。
両ノードは、ブロックチェーンの運営を補助し、ブロックを生成し、変更に投票するためにTHETAトークンをステーキングしなければなりません。バリデータノードは少なくとも1,000万THETAをステーキングしなければなりませんが、ガーディアンノードに必要なステーキングは10万THETAだけです。
投票権がステーキングしたTHETAの量によって決まるということに注意してください。
なぜTHETAに価値があるのか?
THETAはTheta Networkの基盤となる暗号資産で、バリデータノードまたはガーディアンノードになることを希望するユーザーにステーキングされることがあります。
ノードはTHETAによって、取引の検証、ブロックの生成、ネットワークの変更への投票、リワードとしてのTFUELの獲得ができます。
さらに、TFUELは、Thetaでの取引への支払のほか、ユーザーがビデオストリーミングのシェアのためにエッジノードに支払をする際のマイクロペイメント通貨にも使用されます。
最後に、新たなアプリケーションをTheta Networkに公開する開発者は、スマートコントラクトのデプロイと運用にTFUELを使用します。
他の多くの暗号資産と同様に、THETAの供給量は制限されています。プロトコルのルールに従い、流通量は10億THETAのみです。
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THETAを利用する理由
自分のビデオとリワード受け取り用の金銭的な仕組みの管理を強めたいと考える行動的なコンテンツクリエイターなら、Thetaに興味を抱くことでしょう。
また、共有ビデオストリーミングプラットフォームの将来性を信じる投資家が、THETAをポートフォリオに追加しようとするかもしれません。