0xとは?(ZRX)
初心者ガイド
0xは、ユーザーのネットワークによる、従来からの金融仲介業者に頼らない新しい種類の市場の創設と運営にインセンティブを持たせることを目指すソフトウェアです。
ユーザーは、0xで、どのような価値を代表する暗号資産の市場でも創設できます。こうした市場には、物理的な不動産を代表するトークンの市場、株式や債券の持ち分を代表するトークン、他の暗号資産を代表するトークンのためのものが含まれます。
0xは、新興の分散型金融(DeFi)プロトコルグループの1つとして、ZRXという独自の暗号資産を使用し、イーサリアムblockchainでその管理と運営を分散させています。
ZRXは、0x市場用のオーダーブックのホストと保持を行うユーザーのインセンティブに使われます。この極めて重要なサービスと引き換えに、プラットフォームでトレーダーが資産の売買を行ったときに0xユーザーは手数料を受け取る権利を獲得し、ZRX建てのリワードを追加で受け取ることができます。
この方法で、資産の保有者がソフトウェアの変更への投票権を得るので、ZRXはプロトコルのガバナンスシステムに不可欠のものです。(たとえば、トークン保有者は、ユーザーが支払い、獲得する手数料の増減への投票権を得ることがあります。)
このプロジェクトの最新情報を入手したい場合、0xは公式Webサイトとブログを通じて、ロードマップの状況の最新情報を提供しています。
0xの開発者とは?"
0xプロトコルは、ZeroEx Incという会社の製品です。同社は、2016年に、ウィル・ワレンとアミール・バンデアリにより共同で設立されました。
2017年7月、ZeroEx Incは、ZRXトークンの公開販売を行い、2,400万ドル相当のEtherを調達しました。プロジェクトは、Polychain Capital、Blockchain Capital、Pantera Capitalをはじめとするベンチャー企業から支援を得ています。
ZeroEx Incの取締役会には、Coinbaseの共同創業者フレッド・エールサム、Augurの共同創業者ジョーイ・クルグ、Scalar Capitalの共同創業者リンダ・ジーなどが名を連ねています。
「0xの仕組みは?"
0xは、ユーザーが独自の暗号資産市場を主催できるようにするソフトウェアです。
0xプロトコルを使用することで、資産のトークン化とイーサリアムblockchainで流通するトークンの売買ができます。
0x市場を運営するには、下記の2種類のユーザーが必要です。
- メイカー - オーダーブックに流動性を提供するユーザーです。メイカーは、取引所に注文を出しますが、これは即座には取引されません。マッチするのを待ちます。
- テイカー - オーダーブックから流動性を得るユーザーです。テイカーは存在する注文とすぐにマッチする注文を出します。
0xのオーダーブックは、プロトコルのリレーヤーによって保持されます。リレーヤーは、0xオーダーブックと、blockchain上で決済される取引の間の通信を促進する役目を担います。
あるユーザーが取引を行うと、メイカーはリレーヤーに暗号資産でサインされた注文を送り、リレーヤーは取引手数料を得るためにそれをオーダーブックに投稿します。こうした注文には、取引対象のトークン、希望価格、有効期限が記載されます。
注文実行の準備ができると、0xはイーサリアム上で実行されるスマートコントラクトを使用して、テイカーの要求とメイカーの注文をマッチさせ、ユーザー間でトークンを送付します。
取引がblockchain上で実行されるときに、リレーヤーはどの取引でも資産の管理を行わないという点に注意してください。
なぜZRXに価値があるのですか?
ZRX暗号資産の価値は、0xプロトコル上での市場の運営において、オーダーブックのホストと取引の促進に対するリレーヤーへのリワード(報酬)という役割を果たすことから生じます。
さらに、ZRXは、ユーザーによるソフトウェア管理とその役割の設定を可能にする方法としても使用されます。
たとえば、ユーザーは、ZRXをステーキングすることで、ネットワークのアップグレードとポリシーへの投票権を獲得できます。この投票権の強さは、ステーキングするトークンの量に比例します。
ユーザーは、自分のトークンを他のバリデータに委任して、そのバリデータに投票権を割り当てながら、ブロックリワードの一部を獲得することもできます。
最後に、0xマーケットの強化に使えるZRXの供給量には限度があります。
2020年現在、発行予定のZRXは10億枚に過ぎません。これによりZRXには一定の希少性がもたらされ、長期的な価値の増大に寄与する可能性があります。
重要なのは、0xが単に新たな種類の市場を開拓するためにblockchainの強化を目指す暗号資産プロジェクトではないということです。Kyber Network、Uniswap、Bancorなどの他の分散型取引所プラットフォームの技術的能力は、それぞれ異なります。
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ZRXを利用する理由"
従来からの中央集権的取引所プラットフォームに取って代わるものを提供するというその目的を考えれば、ユーザーにとって0xプロトコルは魅力的なものと考えていいでしょう。
ユーザーがエコシステム内で暗号資産を取引できるように0xをすでに統合済みのウォレットが、現在までに各種登場しています。
また、広範囲の暗号資産を使用できる分散型取引所の将来の役割を信じる投資家であれば、ZRXを購入してポートフォリオに追加したいと考えるかもしれません。
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