Mirror Protocol(MIR)とは?
Mirror Protocolは、暗号資産トレーダーが従来の金融資産にアクセスできるようにするプラットフォームです。Mirrorのスマートコントラクトを通じて、ユーザーは、分散化ネットワークで取引可能な、TeslaやAppleの株のような資産がトークン化された、合成バージョンをミントすることができます。
他の分散型金融(DeFi)プロジェクトと同じように、Mirror Protocolは、中央集中的な仲介機関に取って代わり、障壁を取り除き、マーケットのアクセシビリティを高めることを目的としています。株式取引所やブローカーには、サービスの利用者に対する厳しい規制があります。一方、Mirrorでは、居住地や銀行口座の有無に関係なく、誰でもこれらの資産の取引をすることができます。
さらに、Mirror ProtocolのMirrored合成資産(mAssets)はブロックチェーントークンですので、これらの資産をより小さく、より安価な単位に細分化することができます。ユーザーが10ドルよりはるかに高い資産(例えば、100ドルの株)を10ドルで取引したい場合、それが可能になります。これは分割所有と呼ばれており、有名なブローカーでは一般的になっているものの、トークン化された株よりもたくさんのリソースが必要となります。
Mirrorでトークン化されている資産には、Microsoftのような会社の株(mMSFT)、Invesco QQQ Trustのような上場投資信託(mQQQ)、ならびにビットコイン(mBTC)やEther(mETH)といった、その他の暗号資産があります。これらのmAssetsはMirror Protocolで実際に取引することができ、さらに流動性プールにステーキングまたは預け入れることによって、ユーザーにとっての追加の利益をMIRトークンで生成することができます。
Mirror Protocolの開発者とは
Mirrorは、2020年12月に、Terraブロックチェーンの開発者であるTerraform Labs(TFL)によってローンチされました。TFLはブロックチェーンテクノロジーとDeFiに注力している会社で、Arrington CapitalやPantera Capitalといったビッグネームの支援者を持つ、暗号通貨業界でもっとも豊富な資金を保有しているプロジェクトの1つです。同社が初期に注目していたものには、ステーブルコインや暗号資産を活用した支払い手法などがありましたが、それ以降、同社はDeFiのムーブメントに参加するようになりました。
Terraは2018年にダニエル・シンとドー・クォンによって設立され、ネットワークのメインネットが2019年4月に立ち上げられました。Terra以前、シンは韓国のEコマースプラットフォームであるTicketMonsterに出資し、同社のCEOを務めました。現在は、ソウルに本社を置く、支払いのスタートアップ企業であるChaiのCEOを務めています。クォンはTerraのCEOに就任する前、MicrosoftとAppleの両方で働いていました。
Mirror Protocolの仕組み
Mirror Protocolは、ミンティング、取引、流動性提供およびステーキングという4つの主要機能を持っています。
ミンティング:合成mAssetsは、Mirrorプラットフォーム上の他の場所で使用する場合、ミントされなければなりません。ミンティングするためには、ユーザーは担保付き債務ポジション(CDP)を最低担保率で作成する必要があります。CDPは最初、MakerDAOを通じて人気を獲得しており、システムを不安定化させるおそれのある担保資産を発行または維持する必要がなくなるように、Mirror Protocolを保護しています。例えば、ユーザーが100ドルの価値があるmTSLAの1つの株をミントしたい場合、Terraの価値の150%(または150ドル)の担保をTerraUSDステーブルコインで提供する必要があるかもしれません。
取引:mAssetがミントされると、USTで売買することができます。Mirrorでは、このプロトコルのネットワーク取引手数料は他の多くの分散型トレードプラットフォームより安いと主張しています。
流動性供給:mAssetsを保有しているMirrorユーザーは、その資産とTerraのステーブルコインUSTをTerraswapの流動性プールに預け入れることができます。流動性プールに入れられている資産は、プールの取引手数料から生成されるリワードをLPトークンのかたちで蓄積します。その後、LPトークンはバーンされ、mAssetsとUSTから回収されます。
ステーキング:ユーザーは、2つの方法のうちのいずれかでMIRトークンを獲得することができます。MIRをガバナンススマートコントラクトにステーキングすることで、投票とリワード獲得の両方が可能になります。LPトークンもステーキング可能で、これによってネットワークのセキュア化に貢献できるため、ユーザーはそのお返しとして追加のMIRトークンを受け取ります。
MirrorはTerraブロックチェーンがベースになっていますが、TerraとイーサリアムネットワークでのスワップはTerra Bridgeを使えば可能です。
なぜMIRに価値があるのか?
MIRトークンはMirrorエコシステムにおいて、リワード分配とガバナンスという2つの主要な機能を提供します。
MIRを保有するユーザーはそれをプロトコルでステーキングすることにより、受動的にMIRのリワードを得ることができます。MIRのステーキングにより、保有者は、提案について投票することでプロトコルのガバナンスを主導し、その見返りとしてMIRトークンでのリワードを得る権利も獲得します。このシステムは、Mirrorのエコシステムを強化するための行動を奨励するために作られました。
Mirrorがローンチしたとき、5,490万MIRが作成されており、4年間のうちに供給量を合計3億7,557万5,000トークンへと増やす計画が立てられています。最後のトークン分配では、そのおよそ60%がステーキングのリワードに、35%がコミュニティプールに、5%がエアドロップに割り当てられます。
注目すべき点は多くのDeFiプロジェクトとは異なり、トークンが開発者に割り当てられていないということです。これら開発者がMirror Protocolエコシステム内での分散化がきわめて重要であると考えているのが、その理由です。MIRのインフレーションはトークノミクスによって厳しく管理されており、4年計画の期間内に最大15%にまで低下すると予想されています。
MIRの価値は親プロトコルであり、さまざま方法でトークンの使用を後押ししているTerraに左右されます。
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Mirror Protocolを購入する理由
ユーザーは、合成資産の革新的な世界と複数報酬戦略のメリットが組み合わされているMirrorを、DeFiスペースの魅力的な新機軸と感じるかもしれません。
Mirrorの充実したエコシステムに積極的に加わりたいと思う人は、Mirrorのガバナンスにステーキングと投票の両方を行ってリワードを得るためにMIRを必要とするでしょう。
さらに、暗号資産トレーダーは、Mirror Protocolの利用増加によるメリットを得るために、MIRを保有したいと思うかもしれません。Mirrorが広く導入されるようになれば、MIRトークンは価値が増大するかもしれません。
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