Ocean Protocolとは何ですか?(OCEAN)
初心者ガイド
Oceanはオープンソースのプロトコルで、企業や個人がデータとデータベースのサービスを交換して収益化できるようにすることを目指しています。
Ocean Protocolは、イーサリアムblockchainを元に開発されており、データセットへのアクセスの入り口として、「データトークン」を使います。その後、情報にアクセスする必要のあるユーザーが、このトークンを買い取るのです。
Oceanは、プラットフォーム上のデータセットを、保存元ユーザーの管理下に置いたまま、スタートアップや研究者が使用できるようにすることを目指しています。
Oceanのソフトウェアはこのデータ交換を促進するように開発されており、データを必要とするユーザーや保存用のリソースを持たないユーザーと、リソースに余裕があるユーザーを結びつけます。プロバイダーは仕事の見返りとしてOceanのネイティブ暗号資産OCEANを受け取ります。
OCEANトークン(ときにOCEANコインとかOCEAN暗号資産と呼ばれます)は多目的設計で、最良のデータトークンを検証し、データの管理と売買の両方へのユーザーの参加を可能にするために使用されます。
さらに、Oceanにより、マーケットプレイスにこのプロトコルが実装され、当事者同士が結びつけられて、取引が促進されるようになります。たとえば、Oceanチームが開発したOcean Marketは、データトークンを取引のために公開できる場です。
Ocean Protocolチームから、製品の詳細情報、新規リリース、プロジェクト統合などの最新情報を定期的に入手するために、Ocean Protocolブログにアクセスしてください。
Ocean Protocolの開発者とは?
Ocean Protocolは2017年にブルース・ポンとAI研究者のトレント・マコナヒーによって設立されました。マコナヒーは、blockchainデータベースソフトウェア企業BigChainDBを創立した経歴も持ちます。
このプロジェクトを支えるのは、シンガポールに本拠を置く非営利団体Ocean Protocol Foundationと、DAO(分散自律型組織)のOceanDAOです。
Ocean Protocol Foundationは、数ラウンドのトークン販売で、およそ1億6,000万OCEANトークンを放出し、総額2,680万ドルを調達しました。
Ocean Protocolの仕組みは?
Ocean Protocolは、スマートコントラクトと呼ばれる特定用途向けのプログラムを使用して、イーサリアムblockchain上のDApp内で各コインを確実に交換できるようにします。
システムが機能するようにするため、Oceanは次の3種のメインコンポーネントで動作します。
- プロバイダー - データトークンをミントし、オフチェーンのデータセットへのアクセス権を売却します。
- コンシューマー - データトークンを購入し、データセットへのアクセスを回復します。
- マーケットプレイス - プロバイダーとコンシューマーをつなげて取引を素更新します。
Ocean Market
Ocean Marketは自動マーケットメーカー(AMM)で、データトークンのマイニングと交換を促進するために開発されました。
取引参加者の「アスク」と「ビッド」の組み合わせで取引する従来の注文板スタイルとは対照的に、自動マーケットメーカー(AMM)は、ユーザーがスマートコントラクトのセットで各取引を決済できるUniswapやBalancerと同様に流動性プールの集合体を利用します。
プロバイダーは、データコインをミントして発行したい場合、製品についてコンシューマーに情報を提供するため、データが見つかるタイトル、内容、価格、およびURLなどの分野を指定します。データはその後暗号化されてイーサリアム上に保存されます。
最終的に、コンシューマーがデータトークンの払い戻しを決めると、データは復号された後、マーケットプレイスに接続されたウォレットから直接ダウンロード可能になります。
Compute-to-Data
Compute-to-DataはOceanの機能で、ユーザーのプライバシーを保護しながらデータの共有を可能にします。
データトークンがこの方法を使うことで、コンシューマーがデータセットのある特定の部分を利用して特別な計算ジョブを実行することが可能になる結果、特定ユーザーの情報のプライバシーを保ちながら、調査や人工知能の開発がサポートされます。
したがって、プロバイダーはデータセットを自身のサーバーに保持し、その一部を特定の当事者に、または特定のユースケース用に、売却します。
なぜOCEANに価値があるのですか?
Ocean Protocolの暗号資産OCEANにより、ユーザーはデータコインの売買、ガバナンスへの参加、またはOcean Marketでのステーキングができます。
OCEANの主なユースケースは、データコインの交換単位になる能力です。OCEANとデータコインは、イーサリアム基準を遵守するトークンとして、ETH、DAIをはじめ、多くのERC-20トークンへの振替も可能です。
OCEANをステーキングしているユーザーは、プロトコルの管理において、ネットワークのアップグレード提案に投票して推し進めるべきイニシアチブを決定する役割も果たします。
Ocean Marketがマーケットプレイスとして働くため、OCEAN保有者は自分のトークンをステーキングして、マーケットプレイスに流動性を供給することもできます。こうした流動性提供者は、その見返りに、流動性プールを利用するトレーダーが支払う取引手数料の一定割合を獲得できます。
また、オーナーは、プロジェクトの将来の財源や指針の提案への投票権をOCEANによって得るため、OCEANはOceanDAOの運用に不可欠です。
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OCEANを利用する理由
調査、AIモデリング、または一般的分析に有益なデータセットかアクセスデータを収益化したいユーザーは、Ocean Protocolが魅力的だと感じるかもしれません。
Oceanの支持者は、現在はAmazon、Microsoft、Googleといった巨大企業のみが提供しているサービスを取り戻し、自らのデータを売買し管理する能力によって引きつけられています。
Oceanプロジェクトは、マーケットプレイスにトークン化されたデータ交換を実装したいと考えている開発者にも興味深いものでしょう。
また、AIとデータ共有市場の将来と需要増大を信じる投資家が、OCEANを購入してポートフォリオに追加しようとすることがあるかもしれません。