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Polygonとは何か?(MATIC)

Polygon MATIC初心者ガイド


Polygon(旧称Matic Network)は、ブロックチェーンネットワーク上のトランザクションの速度を向上させ、コストと複雑さを軽減するための複数のツールを提供することを目的としたスケーリングソリューションです。
 
Polygonのビジョンの中心にあるのは、さまざまな分散型アプリケーションの拠点プラットフォームであるイーサリアムです。このようなアプリケーションでは、仮想世界に参加したり、ゲームをしたり、アートを購入したり、各種金融サービスに加入したりすることができます。しかし、ブロックチェーン上でこれだけの動きがあると、通信コストの上昇やトラフィックの輻輳が発生し、イーサリアムはほとんど使えない状態になっているのが現状です。

そこで登場するのがPolygonです。端的に説明すると、Polygonとは、元のブロックチェーンレイヤーの変更を求めない、イーサリアムへのアドオンレイヤーとして機能するレイヤー2ネットワークです。Polygon(多角形)は、その幾何学的な名前のとおり、多くの側面、形状、用途を持ち、相互接続されたネットワークを構築するためのよりシンプルなフレームワークとして機能します。

Polygonは、イーサリアムの規模、安全性、効率性、有用性の拡大を支援し、開発者が製品をできるだけ早く市場に投入できるようにすることを意図して設計されています。

ブランド名変更後も、Polygonはネットワークを支えるデジタルコインであるMATIC暗号資産を保持しています。MATICは、ネットワーク内でやり取りする参加者間の支払いと決済の単位として使用されています。
 

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Polygonの開発者とは?

Polygonは2017年にインドで開発され、当初はMatic Networkと呼ばれていました。発案に携わったのは、当時すでにイーサリアムの開発経験を積んでいたジャヤンティ・カナニ氏、サンディープ・ネイルワル氏、アヌラグ・アルジュン氏、ミハイロ・ビェリック氏です。

Matic Networkは2020年に稼動を開始し、DecentralandMakerDAOなどのDeFiと呼ばれる分散型金融の世界でトップクラスの人々を呼び込んでいます。Matic Networkは、2021年2月にPolygonにブランド名を変更しました。

2019年4月の初回のオファーでは、Polygonチームは20日間にわたり19億個のMATICトークンを販売し、560万ドル相当のETHを調達しています。

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Polygonの仕組み


Polygonは、メインプラットフォームのトラフィックの輻輳をコスト効率の高い方法で解消する効果のあるサイドチェーンを多数使用することで、イーサリアムをスケーリングすることを目的とした、マルチレベルのプラットフォームです。

サイドチェーンはメインのイーサリアムブロックチェーンと連携する、別個のブロックチェーンであり、イーサリアムで利用できる多くの分散型金融(DeFi)プロトコルをサポートする効果があります。

そのため、PolygonはPolkadotCosmos、Avalancheなどの他の競合ネットワークと肩を並べても遜色がありません。


アーキテクチャ

ネットワークの中核となるのは、Polygonソフトウェア開発キット(SDK)です。これは、イーサリアム互換の分散型アプリケーションをサイドチェーンとして構築し、それらをメインのブロックチェーンに接続する目的で使用されます。

サイドチェーンは、次のいずれかの構築スケーラビリティ方式で構築できます。

  • Plasma Chains - トランザクションをブロックごとにまとめ、イーサリアムブロックチェーン上で1回の送信分にまとめる
  • ZK-Rollups - 複数の転送を1つのトランザクションにまとめる
  • Optimistic Rollups - Plasma Chainsに似ているが、イーサリアムのスマートコントラクトもスケーリングできる
     

Polygonのメインチェーンはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)サイドチェーンであり、ネットワーク参加者はMATICトークンをステーキングしてトランザクションを検証し、ネットワークのアップグレードに投票することができます。

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なぜMATICに価値があるのか?

MATICは、Polygonネットワークのネイティブ暗号資産であり、ネットワーク全体の開発を促進する目的で使用されます。また、ステーキングやトランザクション手数料の支払いにも使用できます。

ユーザーは、計算リソースとサービスをPolygonネットワークに提供することで、MATICトークンを獲得できます。これは、トランザクションを検証するか、ネットワーク上でスマートコントラクトを実行することで可能になります。
 
さらに、MATICを所有し、ステーキングすることで、ユーザーはネットワークのアップグレードに投票できるようになります。一票の価値は、ステーキングするMATIC暗号資産の量に比例して大きくなります。

他の多くの暗号資産と同様、MATICトークンの供給量は制限されています。ソフトウェアのルールに従い、流通するMATICコインの量は100億のみとなります。

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MATICを利用する理由

Polygon Networkを支持する理由の1つは、イーサリアムにスケーリングソリューションを提供する点にあるでしょう。また、開発者にとっては、Polygonの技術を活用して、より使いやすいDAppsをブロックチェーン上に構築することができるのが、魅力の1つといえます。

Polygon上に構築されたDAppsの例としては、分散型取引所プラットフォームのSushi、予測マーケットプラットフォームのAugur、企業や個人がデータサービスやデータベースのサービスを交換して収益化するためのプラットフォームであるOcean Protocolなどがあります。

また、イーサリアムネットワークを改善するためのレイヤー2ソリューションの価値を信じる投資家にとっても、MATICをポートフォリオに追加するのは1つの選択肢となりうるでしょう。

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MATICを購入してみる


それでは次のステップに進み、MATICを購入してみましょう。

 

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